配車・安全管理研修(関西地区)1

 平成23年1月22日(土)、大阪市北区のサントリーロジスティクス㈱本社会議室に於いて、物流技術研究会主催の「安全管理研修」が開催されました。

 

 今回の研修会は運行・安全管理のスキルアップを図ることを目的として開催され、5社から配車・安全管理の担当者10名が参加しました。

事故事例をもとに、事故の原因と対応を検討

 まず、今回の研修幹事である町田慶太氏(サントリーロジスティクス㈱)より、同社の協力会社において発生した事故事例が発表されました。

 

 事例は、早朝に名阪国道で発生した追突事故が取り上げられ、事故の概要や、一次業者である協力会社から提出された再発防止対策書が紹介されました。

 

 その後、参加者は2つのグループに分かれて、現在の各社の事故原因確認手法や再発防止対策手法を話合い、今回の事故事例の事故原因と再発防止策を検討しました。

  各グループのディスカッションでは、「超過勤務が原因ではないか」、「点呼がされていないのでは」などといった運行管理上の問題点を指摘する意見が数多く出され、各班ごとに考えられる事故原因と、再発防止策をまとめて発表を行ないました。

  ↑参加者による事故原因、再発防止策の発表

 各班の発表の後、町田氏からサントリーロジスティクスが実際に行った事故原因の追及事例が紹介されました。

 

 多くの参加者が指摘したように、運転者へのヒアリングやデジタルタコグラフの解析から、今回の事故では長時間運転や休息期間の不足など「改善基準告示」に対する違反があり、居眠り運転であったことが判明しました。

 

 サントリーロジスティクスでは、根本的な運行管理に問題があったとして、定期的に協力会社を訪問するなどして、運行管理実態の調査、緊急連絡体制の整備などを指導するとともに、運行管理体制の再整備を支援していく取組みを行っていることなどが紹介されました。

実践的な事故・トラブル時の対処法

 2時間目には「配車・安全管理のこころえ」として物流技術研究会会長の丸山利明氏(タカラ物流システム㈱)より、事故やトラブル発生時の配車・安全管理担当者の対処法が紹介されました。

 

 高速道路上でのトラブルで車両が停止した際、保険に付属している牽引サービスを使えば無料で済むものを、道路会社に依頼すると高額な請求になる事例や、車高より低いガードにさしかかり停車した場合には、無理をせずに110番通報して警察の指示に従うほうが安全であるといった事例が紹介されました。

 

 いずれも、丸山氏の経験に基づいた配車・安全管理担当者として知っておきたい対処法ばかりで、参加者は熱心に聞き入っていました。

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