配車・安全管理研修(関東地区) その2

物流技術研究会 配車担当者 事故事例研修会 

 平成23年2月26日(土)、千葉県市川市二俣新町のトヨタL&Fカスタマーズセンターに於いて、物流技術研究会主催の「配車・安全管理研修(関東地区)」が開催されました。
 1月に大阪で開催された研修会とほぼ同等のカリキュラムで、物流技術研究会の会員企業5社(関東地区)から配車担当者及び安全管理担当者9名が参加しました。

■協力会社の追突事故を例に管理上の問題点と防止策を追求

●事故の実態は「過労・居眠運転」
 今回も、第1単元の研修は、幹事である町田慶太氏(サントリーロジスティクス㈱)より提供された協力会社の事故事例(名阪国道で発生した追突事故)を元に、各社ではどのように事故に対応しているか事故調査の手法を発表しあうとともに、この事故の真の原因についての考察が行なわれました。


 事故は協力会社が手配したスポット車両が起こしたもので、当初の事故速報では「前方不注視による追突」となっていましたが、グループ討議を行い、前日からの運行状況、拘束時間・休憩時間などの実態をみる中で、「過労による居眠運転ではないか」「配車担当者にも管理不足があったのでは」といった意見がまとめられていきました。

●元請企業としての課題に気づく
 事例検討の目的は、ディスカッションによる背景要因の分析や再発防止策を発表するだけでなく、こうしたスポット車両が起こす事故を元請企業自らの問題として捉え直すことにあり、 町田氏はまとめの中で、次のような問題点を指摘しました。

・協力会社任せでいると、実際は居眠運転で起こっている事故に対して「前方に注意するよう危険予測訓練をします」といった報告を受けて終わってしまう危険があること。
・固定協力会社の管理者自身の法令遵守意識が甘く、下請けスポット車両の運行実態を把握していない。
・元請会社としても「あの協力会社なら無理もきく。大丈夫だろう」と安易に信用し調査を怠っている。
・実運送会社の多くは、運行管理者を務める社長自身がドライバーであり、点呼も労働時間の管理も行なわれていない場合がある。

 

 こうした実態を踏まえ、事例提供会社であるサントリーロジスティクスの取り組み例として
 ★協力会社が手配したスポット会社の運行管理状況を直接再調査
 ★スポット会社の運行管理補助者(点呼担当等)の育成をバックアップ
 ★協力会社担当者に対して「運行管理のいろは」を再研修
──等の対策を示し、配車担当者もこうした実態を踏まえてもらうよう意識喚起を促しました。

 

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