第7回-ドライバー・インストラクター養成研修(その2)

◆6月5日(日)

 二日目は、三菱ふそうトラック・バス㈱の協力のもと、エコドライブの研修がメインで行なわれました。

燃料実測装置によりエコドライブの効果を実感

 タカラ物流システム㈱の周囲、1周3.5キロの走行コースが組まれ、最初は全員が普段している運転方法でコース走行を行い、次にエコドライブの指導を受けて、走行方法をいろいろと工夫して走行しました。

 研修用トラックに燃料消費の実測装置を組み込んだため、燃費の改善効果が一目でわかります。

 

 全員の平均で、1リットル当たり8.8%も燃費が改善しましたが、中には10%以上改善したドライバーも多く、
 「発進時の早目のシフトアップ」「早目にアクセルオフをして惰性運転で走行」「シフトとの関係で、アクセルを踏むときは踏み込み、緩めるときは緩める」といったテクニックが重要であるあることがよく自覚できたようです。

信号機の点灯確認をして危機回避

 また並行して、乗用車を使用し信号機のサインで危険回避する訓練、トラックのオーバーハングなどの車両感覚とトラックの死角体験も実施されました。
 危険回避は、センサーが車の通過をキャッチしたとき簡易信号機が点灯する装置を設置し、時速30キロと40キロのわずか10キロの速度差で、いかに安全回避できる余裕に差がでるかを体験しました。

 さらに、センサーを通過したとき信号が点灯しますが、ドライバーにはすぐには知覚できていません。実際には知覚時間のギャップがあり、約1秒遅れて認知しています。このことも、車の中で信号機が点灯したと自分が感じたポイントと実際にセンサーが働く場所を確認して比較することで、知ることができました。

 人間の認知能力の限界を知ることが、普段の運転における危機意識につながることを学びました。

オーバーハングを実測する

 オーバーハングは、3軸10トントラックのハンドルをいっぱいに切った時、トラックの最後尾がどのような軌跡を描くかを予測して、実際にどのはみ出しの距離を測るというものです。普段運転席にいると意外に気づきにくいことですが、1m20㎝以上のオーバーハングがあり、狭い場所では後部が接触する危険が多いことを実感しました。

 

 死角の体験は、トラックの運転席に座って見える範囲にボディからロープを張りめぐらすことで、いかにトラックの死角が大きいかを実感する体験です。

 トラックの周囲には意外に大きな死角があって、子どもや背の低い高齢者などが容易に隠れてしまうことが、よくわかります。

エコドライブを実務に反映させよう

 2日間の研修を終えて、丸山会長は「エコドライブは永遠の課題です。どうすれば少しでも燃費を改善できるか、見極めて会社で実現してほしい。研修で学んだことは、皆さん自身の財産となるだけでなく、どうかこれを会社にもって帰って反映させてください。すべてを実施することは無理ですが、何か一つでも会社で皆とやってみる中で、交通事故を減らすためにできることがないかを考えてください」と講評しました。

 受講者のアンケートでは、1日だけの体験者もいたため、次回には自分が体験しなかった2日目(又は1日目)の研修もぜひ受けてみたいという声が多くみられました。

【ドライバーインストラクター研修データ】

<日時>
2011年6月4日(土)10:00 ~
     6月5日(日)16:55
<場所>

タカラ物流システム(株)西日本ロジスティクスセンター(京田辺市大住浜55番地13)


<研修参加企業>

【物流技術研究会会員会社、協力会社】

中倉陸運(株)、(株)渡辺産業運輸、三紀運輸(株)、(株)西宮高速、松原運輸建材(株)、臼杵運送(株)、(株)丸玉運送、(株)バンテックウエスト、(株)トーリク

 

【京都府トラック協会伏見支部】

(株)義喜光、ヤマトマルチチャーター(株)、立花運送(株)、ヘイワ陸運(株)、(株)カンポ、(株)デリバリーサービス(株)、(有)最善、(株)PRIDE、京都産業貨物(株)、内藤運輸(株)、(株)五建堂食品物流、(株)田中運送、田中運輸(株)、(株)山本運送、嶋崎運送(株)、(株)栄興運

<講師・スタッフ>
 丸山利明(タカラ物流システム)、青柳修治(JR西日本マルニックス)、町田慶太(サントリーロジスティクス)、阪元勝明(アサヒロジ)、諸橋浩(サッポロ物流システム)、濱野和守(バンテック)、小野塚英雄(バンテック)、飯田星一(中倉陸運)、森井満夫(ABカーゴ物流システム)、古谷俊之(ABカーゴ物流システム)、澤井和樹(タカラ物流システム)、野村康志(タカラ物流システム)

(順不同・敬称略)
 

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