キリン物流(株)のフォークリフト研修を開催

──2011年10月30日(日)開催

  於:トヨタL&Fカスタマーズセンター


フォークリフト研修

 さる10月30日(日)、キリン物流(株)のフォークリフト・インストラクター研修が、トヨタL&Fカスタマーズセンター(千葉県市川市)にて開催されました。

 

 今回の研修は、同社の社内研修として実施されたものですが、物流技術研究会の研修カリキュラムに沿って行い、講師陣も当会のインストラクターが務めました。 

■ベテラン作業者や現場リーダーを対象に実施

 同社では、従来は「技能コンテスト」としてフォークリフト技能の優劣を競っていました。しかし、今年度は、研修で習得した内容を現場で伝達指導をしてもらいたいとの趣旨から、ベテラン作業者や現場のリーダーを対象として、全国各地より21名のフォークオペレーターが参加しました。

 午前中の座学は、学科研修として「基本操作・構造・関係法令」についておさらいし、午後の実技・操作のなかで、ブレーキの仕組み・マスト操作・死角体験とスムーズなハンドル操作や作業開始前点検の要点などを学びました。その後、グループ討議では、実際に発生した災害や品質事故についての再発防止手法のトレーニングを行いました。

■災害対応には大きな労力を要することを学ぶ

【学科研修】

 学科研修では、フォークリフトの概要・機能・構造・自主点検・運転操作・力学・関係法令など、免許・運転資格取得の際に習得した内容の復習を含め、フォークリフトを「どのよう に扱わなければならないか」「どこに注意して作業しなければならないか」といった重要ポイントを講師が説明しました。


 また、他社で実際に発生した災害事例を参考に、事故が発生した場合の労働基準監督署等への行政対応や、再発防止策の作成・実行・報告など、フォークリフト災害が発生すれば、どれだけの労力が必要かを学びました。

■効率的で安全なリフト操作を学ぶ

【フォークリフトの構造と死角体験】

 フォークリフトの構造では、タイヤを外して普段は見られないブレーキ内部等を見て理解を深めました。

 タイヤの内部を見ると、ブレーキドラムのところに床に落ちているナイロンテープなどの細かいヒモゴミが絡みつきやすく、それがブレーキが焼き付く原因になることもよくわかります。
 こうした体験から、作業前の点検や床清掃がいかに重要かといったことも納得できました。

 また、ロープを利用してリフト周囲にできる死角を実体験しました。

 ピラーなどがつくる死角は、普段はさほど意識していないようですが、ロープを張ってみると狭い空間に簡単に人間が隠れてしまうことが一目でわかります。


 現場に戻って、ぜひ他のメンバーにも伝達していただきたい指導です。

【最高位置での安定やマスト操作】

ベテランの講師から、許容荷重であってもここまでリフトを高く上げるといかに不安定になるとか、ティルトすると安定する様子の実演が行なわれました。


 また、リフトの爪にある記号の読み方や、効率的なマスト操作の仕方を学びました。

【荷や車両に優しいハンドル操作】
 運転操作の実技では、狭い場所での作業体験をシミューレーションしました。

 ベテランのオペレータでも、ついハンドルを一杯に切ることが多いのですが、無駄にハンドルを切らなくても、作業はできるということを実体験しました。

 1回半のハンドル操作でも2回半回したときと同じ軌跡を通ることがわかり、無駄なハンドル操作が減るだけでなく、この方が荷崩れもしにくいことがわかりました。

■「目から鱗の情報がたくさん」と評価いただきました!

【事故事例を基にグループ討議】
 実技指導の後は、班別に分かれてグループ討議を行いました。実際にキリン物流社内で発生した事故事例を基に、参加者が真剣に原因分析と再発防止策に取り組みました。

 

 研修終了後には受講者から、「目から鱗なことがいっぱいありました。」、「なぜそうしなければいけないかが、これでわかりました」など、嬉しい反応が返ってきました。

 

 今回は、物流技術研究会のメンバーであるキリン物流(株)の社内研修でしたが、今後は各トラック協会、協力会社をはじめ他の物流企業の実施するフォークリフト研修にも当会の講師を派遣するなど、積極的な講習活動を実施していきたいと考えています。

【フォークリフト・インストラクター研修会 データ】

 

 〈日時〉

  2011年10月30日(日)9:30~17:00

 〈場所〉

  トヨタL&Fカスタマーズセンター(千葉県市川市二俣)

 〈参加者〉

  フォークリフトオペレータ 21名

 

 

【平成23年11月11日更新 取材:高階信太郎(キリン物流) 編集:シンク出版㈱

 

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