配車・運行安全担当者研修会(西日本地区)2

◆協力会社に対する運行指示のポイント

──事故事例をもとにグループで話し合う

 続いて実際に起こった事故事例をもとに、グループで事故原因と対策を話し合う事故事例研究が行われました。


 まず、物流技術研究会副会長の町田慶太氏(サントリーロジスティクス㈱)より、自動車専用道路で発生した追突事故事例が発表され、事故を起こした2次下請けのドライバーからのヒアリングや、就労状況とデジタコのデータ、また1次下請けの協力会社から提出された事故対策書などが紹介されました。


 参加者は4グループに分かれ、2次下請けの協力会社の運行状況に問題点はないのか、1次下請けの協力会社から提出された事故対策書に問題はないのか等について話し合いました。

──事故の真の原因を究明して再発防止を図る
 話し合いの後、各グループの代表者が発表を行い、「事故を起こす前の行程に問題があったのではないか」、「タコグラフを見るとドライバーは居眠りをしていたのではないか」といった事故を起こしたドライバーの運行状況に問題があるといった意見が出されました。


 また、1次下請けの協力会社から提出された事故対策書には、事故は、前方不注視が原因とされ、対策として危険予知の履行を指導するなどとされていましたが、これは真の事故原因を掴んでおらず、再発防止に結びつかないといった意見も出されました。

 研修メニュー終了後には、懇親会が開かれ、和気あいあいとした雰囲気の中、参加者同士が名刺交換をしたり、情報交換を行なって親睦を深めました。


 普段は顔を合わすことのない配車マン同士の格好の交流の場となりました。

──配車マンは荷物だけではなく命も預かる仕事
 それを受けて今度はドライバーの前日からの運行状況が紹介され、各グループはドライバーの行程に問題がなかったかを話し合いました。
 実際、ドライバーの前日の行程は、一日の拘束時間をオーバーしており、休息もままならない過酷なスケジュールで点呼も行われていない状況でした。


 これらのことから、真の事故の原因は運行管理の問題であり、下請けの協力会社を含めての運行管理教育の徹底が真の再発防止策につながることが確認されました。
 最後に町田氏は、配車・安全を管理する立場として「改善基準告示」をもう一度確認し、コンプライアンスを徹底するとともに、「配車マンは荷物だけではなく、ドライバーの命を預かるということを忘れないでください」と締めくくりました

↑グループでの話し合いの結果を発表する参加者

◆参加者の好評を博す

 今回の配車・安全管理者研修会も、大変好評を博して終了しました。

 講習終了後に回収したアンケート結果でも、8割以上の参加者が大変役に立ったという感想を残してくれました。

 

 研修アンケートの内容について、詳しくは、こちらを参照してください。

◆懇親会で親睦を深める

 研修メニュー終了後には、懇親会が開かれ、和気あいあいとした雰囲気の中、参加者同士が名刺交換をしたり、情報交換を行なって親睦を深めました。


 普段は顔を合わすことのない配車マン同士の格好の交流の場となりました。

【配車・運行安全担当者研修会(西日本地区)データ】

<日時>

2012年4月7日(土)

<場所>

タカラ物流システム㈱

<参加者>

15社32名

【平成24年4月23日更新 取材・編集 シンク出版㈱

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