フォークリフト・インストラクター養成講習(平成25年4~5月)

──東日本4月14日(日)、西日本5月12日(日)

 物流技術研究会では、さる4月14日と月12日の2回にわけて「フォークリフト・インストラクター養成講習」を開催しました。


4月14 日(日)は、東日本地区の会員事業所を対象に、千葉県浦安市の大塚倉庫㈱浦安センターで、5月14日(日)は、西日本地区の会員事業所を対象に、大阪府堺市のサントリーロジスティクス㈱南大阪支店において実施しました。


この講習は、物流企業に勤務するフォークリフトのオペレーターに対して、フォークリフトの特性等を指導し、安全作業を職場内に浸透させるリーダーを養成させる目的で開催されたものです

無駄なハンドル操作の危険を知る

 研修ではまず室内で座学講習を行い、運転操作のポイント、構造規格・作業開始前点検のポイントなどを1時間程度説明したあと、実技に移りました。

 フォークリフトの運転操作で重要なポイントは、無駄なハンドル操作をしないということです。この点を実際の操作とリフトの軌跡を追うことで体験しました。

 

 多くのフォークリフトオペレーターは、狭い場所で作業する際に旋回半径を気にしてハンドルを目一杯切るクセがついています。しかし、そのために荷物が振動したり、リアオーバーハングによる接触事故などにつながりやすくなってい ます。

 そこで、ハンドルは目一杯切る必要がないということを理解してもらうために、旋回時にハンドルを1回転切った場合と目一杯切った場合に、どのような軌跡を描くか、またどのような振動があるかなどを体験しました。

ハンドル1回転で十分な旋回が可能

  2tカウンターフォークリフトで最大ハンドルを切った場合には、約1m車体後部がはみ出しますが、1回転切った場合は約50㎝はみ出しただけで十分にリフトは曲がれました。リーチフォークリフトでは、さらにはみ出し量が少なくなります。

 

 狭い通路でも中央部分を走行し、ハンドル操作を1~1.5回転で止めた方が、周囲へ接触する危険が減り、スムーズに走行できるのです。また、ハンドル操作が少ないほど荷台の振動が少ないことも体験しました。

積込み位置に正体して前進する

 この後、荷積みの基本操作を学びました。

 荷積みをする場合にもっとも重要な点は、積み込む前に早めに1回転程度ハンドルを切リ、積み込み場所に対してフォークリフトを正体させて前進することです。狭い場所でも、1回転程度のハンドル操作であれば、接触の危険も少なくリフトを正体させることができるのです。

 

 前進前に真っ直ぐ正体していないと、荷物の側方が正しく並行になっているか認識できないので、接触事故などを起こしやすくなります。

 

 この点を講師にしっかりと指導を受けたあと、どのポイントでハンドル操作(約1回転)をしたらよいかを、自分の感覚をつかむまで繰り返し練習しました。

油もれ点検の重要性や死角を体験

 日常点検研修では、フォークリフトの構造・仕組みを解説しながら、日常点検のポイントを説明した後、日常点検を実習しました。

 

点検でとくに重視していたのは、油圧系統からの油漏れ、バックレストのガタや損傷、マストやティルトの動き、ハンドル操作、ブレーキの効き等です。受講者全員が実際にフォークリフトを動かしながら、チェックしました。

「日常点検は、安全とコストダウンにとって非常に重要」と講師が強調し、日常的な点検・整備がプロとしての務めであることを意識づけました。

 

また、フォークリフトのマストや後方のガスボンベ等によりいかに大きな死角があるか、ヒモで区切ったスペースに実際に人が立つなどして実習しました。

 


【平成25年5月29日更新 取材・編集 シンク出版㈱

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